2008年4月に、食用塩公正競争規約が施行され、塩の表示が新しくなり、製造方法として原材料名と工程が明記されるようになりました。この表示を見れば、どのように製造された塩なのかはっきりとわかるようになりました。
塩の品質を決定する主な要素である、原材料と製造工程の表示が義務化されました。
原材料は、“海水”・“海塩”・“岩塩”・“湖塩”・“天日塩”のいずれか。また原料塩の原産地の表示も必要です。
工程には原材料を塩にするまでが、その工程順に記されます。メーカー独自の表現ではなく、使用する用語や表示ルールが決められているので、製品を見比べやすくなります。
商品名に地名が付いている場合、その地域で生産されている場合は使用することができます。ただし、地名が付いた商品でその地名以外の原材料を使った場合は、商品名が見えるところに、“原材料は、●●産です”といった注意書きが必要になります。
日本の海水を使って日本で最終包装まで行った製品は国産塩、国内塩と表記することができます。「アジシオ」に使用している食用塩は、瀬戸内の海水を使って、瀬戸内で製塩している、100%国産塩です。
“自然”・“天然”といった表現は、お塩の商品特長を表現するには適切でないという理由から、“自然塩”・“天然塩”・“自然製法”などの表現は使えなくなります。
“ミネラル豊富”といった体によいイメージを想起させる用語や、“太古”・“古代”など、歴史性を強調する表現など、合理的根拠がなく、商品の優良性を示す用語は使えなくなります。
これら“食用塩の表示に関する公正競争規約”に従い、新しい表示ルールに則った製品には、公正マークが貼られます。
「アジシオ」の原料となる食用塩は、瀬戸内海の海水100%なので、原材料表示は“海水(日本)”となります。この海水からイオン交換膜法で濃い海水(かん水)を作り、真空式の密閉釜(立釜)で水分を蒸発させているので、工程の表示は「イオン膜・立釜」となります。 さらにグルタミン酸ナトリウムを混合、コーティングするので「混合」「乾燥」となります。